佐倉くん、好きじゃないのにその気にしないで
けど……。

「……き」
「……え?」
「わたしは……っ、佐倉くんが……好きだよ」

言っておきたい。
私は、どうしようもなく、佐倉くんが好きだと。

「……っ」
ああ、また呆れられちゃったかも……。

熱だからか……それとも、今の状況だからか……胸が痛い。
うまく言葉が出ない。

振られるのを覚悟して……目を軽く瞑った。
「あー……先言われちゃった……な」
……え?
目を開けると、佐倉くんが今までにないほどの優しい瞳で私を見ていた。

「俺も……大好き」
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