知らないあの子
私の知らないあの子。
ニコニコ笑って歩いてる。
賢くん、お願い 振り向いてよ。
「……あの二人賢くんと奈月ちゃんじゃない!?」
クラスのマドンナたちが騒ぎ始めた。
「いつの間に付き合ってるの!?」「……俺と三郷は付き合ってない……」
……よかった……三郷 奈月。この学校で一番の美女だと言われている。
あくまで噂。それに比べて、菅野 里愛。うちのクラスでは、一応2軍と呼ばれてる。
まぁ、私は何軍でもいいけど……。
でも、賢くんと三郷さんが仲良くしてるのは少しヤキモチ焼いてる…。
賢くんは、無口でクール。うちのクラスでトップの成績。
それでも私は学年中間テストで3位は獲ったことがある。
それで一度だけ賢くんに近づけたけれど……なぜか賢くんが私を避けるようになった。
あれから私は賢くんに話しかけることも、話しかけらることもなかった。
あれから2ヶ月で、今に至る。
でも、彼を好きなことは今でも変わらない。
そんなことを考えてると昼休みが終わりのチャイムを鳴らした。
私は授業が始まっても斜め前の席の賢くんをずっと見ていた。
授業に集中している賢くん、かっこいい……。
あまりにも賢くんをじーっと見つめていると眠くなってきた………。
「………おい…」
誰かに小さい声で起こされた。
目をこすって見てみると、賢くんだった。
「けっ……賢くん…!?」
小声で話した。
「なんで寝てんだよ……もう6限目始まるぞ」
私ははっとして時計を見た。
すると、2時35分…
6限目が始まる5分前。それに、6限目は移動教室だ。
教科書を持って誰もいない廊下に出ようと思ったときだった。
急に誰かに腕を掴まれた。
「待てよ………」
この声は………賢くんだった!?
私はドキドキして、心拍数が上がっていった。 振り返ったら賢くんが真面目な顔で立っていた。
「どう……したの……?」
少し震えた声で返事をした。
「一緒に……行くぞ……」
…嘘!? 一緒に行こうって!? 賢くんから話しかけてきてくれた!?
「う…うん…!いいよ……‼️」
「かっ……勘違いすんなよ………」
その時、賢くんは少し顔が赤くなっていた。
「……!!っ……」
賢くんと目が合った。
しばらく二人で歩いていると、理科室についた。
「佐藤とあと誰かしらねーけど遅刻だぞ〜」
私のことは知られてない存在になってる……そっか……そうだよね…
「こいつ、菅野。名前覚えろよお前ら」
私を……庇ってくれた…?
「あーwwはいはいw菅野ねwwてかなんで菅野みたいな陰キャと一緒にいるのさwww陰キャ病移るってww」
そう…いつものことだから……もう気にしない………
「…は?菅野一軍じゃなかったのかお前……」
それって……どうゆうこと………?
私のこと一軍として見てたの…?
「……私は……私は何軍でも……ないです……」
あぁ…もうこの空間から逃げたい……。
もういいや……
「おい待て!!菅野!!」
待てないよ……あんなに優しくしてくれる賢くん……もう諦められないじゃん……
廊下を全力疾走してトイレに逃げ込んだ。
「はぁ…はぁ……」
息を切らした私はゆっくりトイレの個室に座り込んだ。
一つにまとめていた髪ゴムをほどいて髪を直そうとした瞬間、さっき私のことを陰キャ扱いしていた女子どもがやってきた。
「おーいwww出てきなよ〜wwwもうここのトイレにしかいないでしょ〜www」
私は息を殺して、トイレの端っこにとどまった。
迫りくる足音、バケツに入った水の音、女子軍団の笑い声。
何もかもが怖くなった。
「ここだw」
その声といっしょに私の入っている個室に水が大量に流れてきた。
私は端っこにいたから濡れていなかったものの、女子軍は「じゃあ、またねーw汚物ちゃんww」とだけいい女子トイレを後にした。
「………はぁ……」
ためていた息を大きく吐いた。
靴下だけ少し濡れていた。
だが、替えの靴下を持っているので、教室にバレないように取りに行く。
「よし……だれもいないね………」
替えの靴下を取り、またトイレの個室に入った。
その「三郷 奈月」は、またいじめてくるだろう……。
絶対に賢くんを私の彼氏にして見せる………。
そして、いじめが法律になるまで、いじめが犯罪になるまで、私は日記を書き続ける。
そして、大好きな賢くんと付き合えるよう、賢くんのことをもっと知る…。
そして賢くん………今日も…だァ〜い好き……。
第一話 完
ニコニコ笑って歩いてる。
賢くん、お願い 振り向いてよ。
「……あの二人賢くんと奈月ちゃんじゃない!?」
クラスのマドンナたちが騒ぎ始めた。
「いつの間に付き合ってるの!?」「……俺と三郷は付き合ってない……」
……よかった……三郷 奈月。この学校で一番の美女だと言われている。
あくまで噂。それに比べて、菅野 里愛。うちのクラスでは、一応2軍と呼ばれてる。
まぁ、私は何軍でもいいけど……。
でも、賢くんと三郷さんが仲良くしてるのは少しヤキモチ焼いてる…。
賢くんは、無口でクール。うちのクラスでトップの成績。
それでも私は学年中間テストで3位は獲ったことがある。
それで一度だけ賢くんに近づけたけれど……なぜか賢くんが私を避けるようになった。
あれから私は賢くんに話しかけることも、話しかけらることもなかった。
あれから2ヶ月で、今に至る。
でも、彼を好きなことは今でも変わらない。
そんなことを考えてると昼休みが終わりのチャイムを鳴らした。
私は授業が始まっても斜め前の席の賢くんをずっと見ていた。
授業に集中している賢くん、かっこいい……。
あまりにも賢くんをじーっと見つめていると眠くなってきた………。
「………おい…」
誰かに小さい声で起こされた。
目をこすって見てみると、賢くんだった。
「けっ……賢くん…!?」
小声で話した。
「なんで寝てんだよ……もう6限目始まるぞ」
私ははっとして時計を見た。
すると、2時35分…
6限目が始まる5分前。それに、6限目は移動教室だ。
教科書を持って誰もいない廊下に出ようと思ったときだった。
急に誰かに腕を掴まれた。
「待てよ………」
この声は………賢くんだった!?
私はドキドキして、心拍数が上がっていった。 振り返ったら賢くんが真面目な顔で立っていた。
「どう……したの……?」
少し震えた声で返事をした。
「一緒に……行くぞ……」
…嘘!? 一緒に行こうって!? 賢くんから話しかけてきてくれた!?
「う…うん…!いいよ……‼️」
「かっ……勘違いすんなよ………」
その時、賢くんは少し顔が赤くなっていた。
「……!!っ……」
賢くんと目が合った。
しばらく二人で歩いていると、理科室についた。
「佐藤とあと誰かしらねーけど遅刻だぞ〜」
私のことは知られてない存在になってる……そっか……そうだよね…
「こいつ、菅野。名前覚えろよお前ら」
私を……庇ってくれた…?
「あーwwはいはいw菅野ねwwてかなんで菅野みたいな陰キャと一緒にいるのさwww陰キャ病移るってww」
そう…いつものことだから……もう気にしない………
「…は?菅野一軍じゃなかったのかお前……」
それって……どうゆうこと………?
私のこと一軍として見てたの…?
「……私は……私は何軍でも……ないです……」
あぁ…もうこの空間から逃げたい……。
もういいや……
「おい待て!!菅野!!」
待てないよ……あんなに優しくしてくれる賢くん……もう諦められないじゃん……
廊下を全力疾走してトイレに逃げ込んだ。
「はぁ…はぁ……」
息を切らした私はゆっくりトイレの個室に座り込んだ。
一つにまとめていた髪ゴムをほどいて髪を直そうとした瞬間、さっき私のことを陰キャ扱いしていた女子どもがやってきた。
「おーいwww出てきなよ〜wwwもうここのトイレにしかいないでしょ〜www」
私は息を殺して、トイレの端っこにとどまった。
迫りくる足音、バケツに入った水の音、女子軍団の笑い声。
何もかもが怖くなった。
「ここだw」
その声といっしょに私の入っている個室に水が大量に流れてきた。
私は端っこにいたから濡れていなかったものの、女子軍は「じゃあ、またねーw汚物ちゃんww」とだけいい女子トイレを後にした。
「………はぁ……」
ためていた息を大きく吐いた。
靴下だけ少し濡れていた。
だが、替えの靴下を持っているので、教室にバレないように取りに行く。
「よし……だれもいないね………」
替えの靴下を取り、またトイレの個室に入った。
その「三郷 奈月」は、またいじめてくるだろう……。
絶対に賢くんを私の彼氏にして見せる………。
そして、いじめが法律になるまで、いじめが犯罪になるまで、私は日記を書き続ける。
そして、大好きな賢くんと付き合えるよう、賢くんのことをもっと知る…。
そして賢くん………今日も…だァ〜い好き……。
第一話 完
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