輪廻転生―今世も君を―
太陽君の生首だった。
「い、い、いやぁぁぁぁあああああああ!!!!!!!!!!!!!」
太陽君の顔は殴られたようで、所々に青い痣がある。
「こいつさ、本当はじわじわと殺そうとしたんだけどね、君に好意があってそれを知って、ついカッとなって殺しちゃった☆」
巡君はてへっと舌を出して言った。
私の目から、ぽろぽろと涙がこぼれていく。
「太陽君、太陽君っ…!」
私を、人生のどん底から救い出してくれた命の恩人。
「ふふんっ、これで君の好きな人はいなくなった。だからさ、僕を愛してくれるよね…?」
巡君は愛おしそうに見つめながら、手を差し伸べてきた。
差し伸べてきた手を、私はパチンッと振り払った。
「触らないでっ!人殺し!!」
巡君、いや巡を思いっ切り睨む。
すると、巡の瞳から光がなくなった。
「あぁ、そう。…またか。”また”、君は僕のことを愛してくれないんだね。」
「またって?」
私は何のことかわからず、訝しげな表情を浮かべる。
「愛する君に、特別に教えてあげるよ。」
巡は、にっこりと笑って言った。けれど、口は笑っているけど目は笑っていなかった。
「僕はね、前世の記憶を持っているんだ。今まで生きた、全部の記憶。」
「それでね、君のことが大好きなんだ。ずーっと、前から。愛しているの。」
言っている意味が分からず、ジッと巡を見た。
「でも、君は僕じゃない、誰かを愛した。」
「僕はね、君に幸せになってほしい。けれど、どうしても嫉妬に駆られて殺してしまう。その繰り返し。」
「今世こそは、君と結ばれたかった。君と会うために、アイドルになった。ライブのチケットが当たったことや、席が最前列だったり、交流できるチケットが当たったのも、ぜーんぶ僕がやったことさ。」
「…でも、今世もダメっぽいね。」
巡は悲しそうに微笑むと、袋から何かを取り出した。