迷信の生贄花嫁、食べられると勘違いしたまま竜王陛下の溺愛が始まって戸惑ってます~食べるって物理的な意味ですよね?~

「あの、アバロンド家の使用人たちは今後どうなりますか? 皆さんには良くしていただきました。彼らが路頭に迷わないようにしていただけると嬉しいのですが……」
「それなら安心して欲しい。彼らには最適の職場を提供するつもりでいる。それに、今回魔法契約書の持ち出しに成功したのは、マーシャという侍女が協力してくれたおかげだ」
「マーシャが」

 使用人の中でも彼女が一番フィリーネが虐げられているのを憤っていた。ハビエルや魔法契約書を恐れる使用人が多い中、勇気を出して立ち向かってくれたのだろう。
(ありがとうございます、マーシャ)

 心の中で感謝を伝えたフィリーネはベッドから立ち上がる。
「寛大なお心に感謝します。――竜王陛下」


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