限界オタクは推しの幸せを目指したい!!
「?!」

「八岐大蛇だから? 強大な力があるから?
 そんなもの関係ありません。
 恐ろしい? 馬鹿を言わないで。
 それも神楽様ではないですか。
 
 一族も力も関係ない!
 蛇芭神楽様。私は、貴方だから、
 貴方を愛しているのです!!」

「え、っ」



……まずい、ちょっと畳みかけすぎた。
恥ずかしい……
なんかすごい失礼なこと言った気がする!!
怒らないかな、嫌われないかな
神楽様に嫌われたら私死ぬしかない……



「あの、いやえっと、別にただそのくらい私は
 神楽様のことが好きだと言うことで、
 あの別に変な意図はなくてですねえっと……」

「……お前は、俺を、愛してくれるのか?」

「えっ」

「俺が弱くても、恐ろしくても、
 愛してくれるのか……?」



こっちを見つめる神楽様の瞳は、今にも泣き出してしまいそうだった。

愛してる。もちろん。
だって神楽様は、この人は、世界でたった一人の、私の最推しなんだから。
推しを愛してないオタクなんて、この世界に存在するわけがない!!!!
(※言い過ぎ)



「……もちろん!
 この世で一番愛しております!
 だから……泣いてもいいんですよ、神楽様」

「……うぅ、うわあああああああああ!」



心の悲しみが溢れたみたいに、神楽様は私に縋り付いて泣いていた。
落ち着くまで、私は神楽様を抱きしめ続けていた。
< 24 / 52 >

この作品をシェア

pagetop