限界オタクは推しの幸せを目指したい!!
水上の家で数日間療養をして回復した私は、両親……つまり、水上家当主夫妻に呼び出されていた。

うーん何をやらかしたのか。まぁ心当たりしかないんだけど。
ただ神楽様に関する話は療養中に嵜さんからこっぴどく叱られたから、もうお腹いっぱいなんだけど……はぁ。



「水上神酒、参りました」

「神酒! よく来たな!」

「体に変なところはない? 大丈夫?
 何かあったらすぐパパとママに言うのよ!」



あっそうだ、うちの両親こんな人だった。

簡単に言えば親バカ。過保護。
でもそれなりに希望は叶えてくれるから、なんだかんだこの人たちのことは好きだ。
実際今世の両親だから愛情は湧くし、前世もこんな人たちだったから。

苗字もだけど、前世と家庭環境があんまり変わんないのはちょっとありがたい……かも?

この調子なら敬語使わなくていいな! ヨシ!



「あ〜……それで、なんで呼ばれたんですかね?」

「それは他でもない、お前の瞳についてだ」

「……瞳?」

「ああ。
 その神楽殿と目が合った時、能力が止まっただろ?」

「えっ妖術が止まったのってそのせいなの?!?!」

「「え?!」」



てっきり盛大にずっこけたからかと……
でも私が転んだのは揺れが止まったせいだし、そう考えると私の瞳のせいになるのか……
いや何それ??!!



「あーなるほど?
 つまり目が合うと相手の妖術が止まる……
 ってことでいいの?」

「ああそうだ」

「珍しい力だね。しかも神楽様に効くなんて」



妖術。それは妖怪なら種族ごとに現れるものだ。
神なら神術とも呼ばれるが、まぁ根本はおんなじ。
例えば神楽様筆頭に八岐大蛇なら地殻変動だったり、あと原作で出てきたスサノオは海を操れたりしていた。
まぁ血筋とかに左右はされるけど。実際、蛇芭家の妖術はかなり弱まってるらしい。(神楽様は例外だがな!!!!)

ただ、基本的に妖術は自分より弱い相手にしか効かない。
だから、妖怪の王である神楽様に、私の力が効く方がおかしいのだ。
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