【書籍化】素直になれない雪乙女は眠れる竜騎士に甘くとかされる【コミカライズシーモア先行連載中】
「……ゴトフリーはアリスさんのことがただすごく大事なんだよ。それは僕から見ても一目瞭然だから、いずれ自然とそうなるから大丈夫」

 その言葉は、まるでこういう時に返す言葉のお手本のようだ。それが待てないから、アリスは今こうしているのに。

「……でもね、前に私、軽い女だと思わないで欲しいって言ってるから、なんだか今更なんだ……なんであんなこと言っちゃったんだろう。すごく後悔してる。男の人って、そのああいうことを定期的にしたいものじゃないのかな。もしかしたら、私以外の誰かとしてたら、どうしよう」

 しゅんと肩を落としながら、なけなしのそういう知識を出して、ブレンダンに言い募った。

「……ある部分、それも事実ではあるかな。そうだなぁ……でも付き合っている好きな子が居るのに、その子以外とそういうことをしたいとは、僕は思わないけど」

 うーんと考え込んだブレンダンは、自分を涙目で見つめているアリスにかけるべき言葉をなんとか探しているようだ。確かに同僚の彼女にこんなことを相談されても困ってしまうかもしれない。

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