【書籍化】素直になれない雪乙女は眠れる竜騎士に甘くとかされる【コミカライズシーモア先行連載中】
 彼はいつも自分の方を向いて、優しく微笑んでくれているのがほとんどだ。もし彼が学生時代の恋人であるなら、こうやって一緒に勉強することも多かっただろうし、この整った美しいラインを描く横顔をよく見ていたことだろう。

(え、ゴトフリーが学生時代彼氏だったら……絶対絶対、勉強なんか頭に入ってないかも……)

 彼の横顔をじっと見ながら、もしそうだったら、すごく楽しかっただろうなってぼんやりと思った。その視線を感じたのか、ゴトフリーはアリスの方向を向いて不思議そうな顔をしている。

「どうかした?」

「ううん、なんかね。ゴトフリーと学生時代付き合っていたら、こんな風だったのかなって思っただけなの」

 はにかみながら言ったその言葉に一瞬驚いた顔を見せつつ、ゴトフリーは嬉しそうに微笑んだ。

「こんなかわいい彼女が居たら、勉強なんかやってられないから、やっぱり出会ったのは今で良かったよ」

「ゴトフリーもそう思った? 私も絶対勉強なんか頭に入らないなって思っていたの。でもすごく楽しそうだなって思った。高等学院にこんなにカッコ良い人いなかったから、他の子からめちゃくちゃ嫉妬されそうだけど」

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