第一部 夜明けが世界を染めるころ、悪意の見える伯爵令嬢は王子の執着から逃れられない
とある令嬢side
――ああ、なんて麗しいの。ディラン殿下。
私は、あなたのそばに在りたい。
そして、あなたにも私を見てほしい。
あの澄んだ瞳、柔らかな声、仕草のひとつひとつ。
手の届かない場所にいる人だと分かっているのに、想いだけが募っていく。
胸に光る宝石。これをローブの男から貰ってからだ。
殿下への想いがどんどん増していく。
身分が違う。立つ世界が違う。
近づく方法など、正攻法では存在しない。
手の中の小瓶を、そっと揺らす。
中で揺れる透明な液体。
これをくれたのも、ローブの男だった。
怪しいと分かっていた。それでも――他に縋るものがなかった。
はやく、はやく私のモノにする。
――ああ、なんて麗しいの。ディラン殿下。
私は、あなたのそばに在りたい。
そして、あなたにも私を見てほしい。
あの澄んだ瞳、柔らかな声、仕草のひとつひとつ。
手の届かない場所にいる人だと分かっているのに、想いだけが募っていく。
胸に光る宝石。これをローブの男から貰ってからだ。
殿下への想いがどんどん増していく。
身分が違う。立つ世界が違う。
近づく方法など、正攻法では存在しない。
手の中の小瓶を、そっと揺らす。
中で揺れる透明な液体。
これをくれたのも、ローブの男だった。
怪しいと分かっていた。それでも――他に縋るものがなかった。
はやく、はやく私のモノにする。