理王くんの甘い罠
「う、嘘だろ……!」


最初こそできなかったものの、俺は(脳内の)浅羽先輩と共に数学を頑張った。


「これなら平均点ぐらいは行けるようになった。万年赤点の、お前がな……」


高橋は感激のあまり涙を堪えている。


「どうだ、すごいだろ」

「ああ、ここまで来ると気持ち悪いぐらいだよ。浅羽先輩パワー、やべぇな……」

「ほんとにな」

「でも終わりじゃないぞ?むしろここからが始まりだ」

「うっ……わかってる……」


ここまで来るのですら、こんなに時間がかかったのに……。


「……休憩するか?」

「いや、いい。頑張る」

「そうか」



絶対に、一位を取る。


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