【書籍3巻発売中】ひとりぼっちの花娘は檻の中の竜騎士に恋願う【コミック3巻発売中】
(こんなの初めて……嬉しいけど。ちょっとだけ、恥ずかしい)
皆の反応に照れたスイレンが小さくお辞儀をすると、後ろの方からコホンと咳払いが聞こえて、店主ジョルジオの登場を見た店員たちは蜘蛛の子を散らすようにいなくなってしまった。
「やあ。これは息子から聞いて想像していたよりも、何倍も素晴らしい。これは花魔法、だったね? 使える人が少ない古い魔法のひとつだと、昔聞いたことがある。まさか、こんな風にして見られるとはね」
スイレンの花魔法を見て感心して頷くジョルジオに、ブレンダンは嫌な表情を浮かべた。
「父さんは、もう奥から出てこないでって言っただろう。新人なんだから。スイレンちゃんが緊張する」
ブレンダンが、驚いて固まってしまっているスイレンを庇うように身を乗り出した。彼に良く似た顔を持つジョルジオは、そんな様子を見てくくっと喉を低く鳴らして笑った。
「それは、面白いことを言う。お前が自分の嫁候補だと言って、こうして店にまで連れて来たんだろう。それなのに、会話すらさせてもらえないのか」
「父さん!」
皆の反応に照れたスイレンが小さくお辞儀をすると、後ろの方からコホンと咳払いが聞こえて、店主ジョルジオの登場を見た店員たちは蜘蛛の子を散らすようにいなくなってしまった。
「やあ。これは息子から聞いて想像していたよりも、何倍も素晴らしい。これは花魔法、だったね? 使える人が少ない古い魔法のひとつだと、昔聞いたことがある。まさか、こんな風にして見られるとはね」
スイレンの花魔法を見て感心して頷くジョルジオに、ブレンダンは嫌な表情を浮かべた。
「父さんは、もう奥から出てこないでって言っただろう。新人なんだから。スイレンちゃんが緊張する」
ブレンダンが、驚いて固まってしまっているスイレンを庇うように身を乗り出した。彼に良く似た顔を持つジョルジオは、そんな様子を見てくくっと喉を低く鳴らして笑った。
「それは、面白いことを言う。お前が自分の嫁候補だと言って、こうして店にまで連れて来たんだろう。それなのに、会話すらさせてもらえないのか」
「父さん!」