【書籍3巻発売中】ひとりぼっちの花娘は檻の中の竜騎士に恋願う【コミック3巻発売中】

1-10 温められる

 家に仕事を持って帰っていると言っていたリカルドも、もう既に寝てしまっているだろう早朝。

 この時を待っていたスイレンは、音を立てないように慎重にそっと扉を開けた。

 腕にはこの国に来る時に、竜の高速飛行に耐えられるようにとブレンダンに借りたままの魔法具を嵌めていた。

 大きな満月が浮かび、じっくりと見るヴェリエフェンディの空はなんだか広い気がする。そうして、スイレンは生まれ育ったガヴェアとの違いに気がついた。

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