#自殺志願者募集
白紙の強い口調に驚いてグラスから顔を上げる。
白紙は口を引き結んでなにかに耐えるようにテーブルの上で拳を作っていた。
「白紙? どないしたん?」
「……別に、なんでもない」
だいだらぼっちからの心配にもそっぽを向いてしまった。
気まずい雰囲気がリビングの中に流れていく。
「やっぱりさ、私はみんなに聞いてほしいかも」
しばらく続いた沈黙を破ったのはクネクネだった。
「聞いてほしいってなにを?」
嫌な予感がして聞くと「私のことを」と、クネクネが答えた。
やっぱり来た。
明日には死んでいる者同士なのだから、ここでクネクネのことを聞いたってどうにもならない。
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