#自殺志願者募集
カメムシ臭い無人駅から出ると目に痛いほどの空の青と山の緑が攻撃的に私の視界を覆いつくす。
駅前だというのに周りに商店はなく広い田んぼばかりが広がっていて、その向こうに山の緑が重なっている。
うるさいほどのセミの鳴き声にうんざりしながらバス停を確認すると、つい10分前に出発したばかりだった。
次のバスは約3時間後。
そんなに待っていたら日が暮れてしまう。
本当は汽車とバスの時刻はちゃんと把握していたのだけれど、ローカル線へと乗り換える前に予期せぬ人身事故があり、遅延してしまったのだ。
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