僕ら×回目の卒業式を

あれ?
なにも…来な…
『ぎゃあああああああああああ』
ケイト!?
『虫!虫!ぎゃあああああ』
『落ち着いて…』
『落ち着けないっていやあああああ』
気持ち悪いほどたくさんの虫がケイトを襲ってる。
「ひっ…」
「なんなのよ…あれ…」
虫は大丈夫だが、いくら何でもこれは引く。
『なんで出口開かないの!!!』
え?
『ケイっち!出口行ったら60ポイントがぱあになるよ!』
『おっ、さすがだねーシェリーくん!と言うわけで60ポイントはぱあだね!』
は!?なんで!?
『聞いてませんよ!?』
『言ったさ!「勝手に出口に向かわなかったりしたら」って!』
確かにそれはそうだけど…
『では、お次〜!これを乗り越えれば60ポイント!』
ガタン!
ん?何の音?
ワン!!!ワン!!!
「犬?」
「かわいい〜!」
「ワタシはちょっと怖いですね…」
映像を見てみる。
3人とも問題ないって…ん?
角でシェリーがびくびくしてる。
『あ、あの…シェリー?』
『大丈夫ですよ?害はないそう…』
『い…いや…来てほしくないの…ワンちゃんに…』
来てほしくない?
『あの…?』
『ちょっとそっちによせないで!!!』
シェリー?
「犬嫌いなんだろシェリーが。それもアレルギーで」
…え?
「ちょっとぉ!それ言わない約束だったじゃん!!」
言わない約束!?
秘密だったの!?
「シェリーは犬アレルギーだぞ。ま、軽度だけどな。角でびくびくおびえるほどでもない」
…は?
「おい!!!なんでアレルギーを軽くみてんだよ!!!」
「安心させたかっただけだバカ」
「ハルヤの方がバカだ!そーやって大人ぶってるくせに!!!」
大人ぶってるやつは嫌いだ。
「レオンちゃんハルヤちゃん喧嘩してる場合じゃないよー」
「でも本当にシェリーが犬アレルギーだったら、こんなの拷問じゃないの…!」
ハルヤもそうだが、ネイルもなにをしているんだ。
『あー!出口に向かった判定なので、ここの試練もポイントなーし!!!』
なんなんだ。これは。
『次が、最後になりまーす!』
はあ。地獄のチャレンジもようやく最後か…
『これを乗り越えたら、なんと100ポイントー!』
「えっ、えええー!?!?」
ほんと!?
「うそ!大チャンスじゃねーか!!」
『ただし、失敗したら、100ポイント失っちゃうよー、それに失敗した人は即脱落!』
え?
『…ねえノアくん…今のポイントいくらだったっけ?』
『28ですから…結局全てのポイントを失ってしまいます!!しかも即脱落って…』
「かなりリスクがあるわね…」
「ニコル、ここにリスなんていないっすよ?」
「リスクね?」
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