僕ら×回目の卒業式を
(ケイトside)
リリィは、アリアのために死を見逃した。
でも、本当はアリアは生きたかったら?
だとしたらリリィはまちがっている。
でも本当に死にたくて死にたくてしょうがなくて…なんて状態だったらリリィはアリアに対しては正しかったことになる。
でも1人でもみんなを生かしたいほかのクラスメイトは…

正しさって、なんだろ。
あっちがみればこっちはただしい。
こっちがみればあっちはまちがい。

世の中って、こんなものばっかなのかな…
ガチャ
ドアが開く。
「…レオン」
「さっきのクレーンゲームのミッション、クリアしたよ」
「よかった…」
「定員が定員だったから置き去りにしてごめんね」
「そんなことはないよ」
窓を見る。もうあっという間に夜だ。
「…アイス、食べる?」
「おお。あ、ありがと…」
「ねえ」
レオンに問う。
「アリアは本当に死にたかったと思う?」
「…」
レオンも考え込んでるのかな。
「まあ…でも死んじゃった人の気持ちは死んじゃった人にしかわからないから、アリアの気持ちを勝手に考察するのもあんまりだと思うけどね…」
そう言う意見か…
「なんだかんだ夜だね」
「うん。そろそろ寝るね」
「…」
わかった、とかおやすみ、とかが、何となくいえなかった。
そんなことも察してくれたのか特に不快な顔もせずレオンは部屋を後にしてくれた。
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