ただそこに愛があるなら
小さい頃のこと
「絵美梨さん!」
翌朝。
サロンに顔を出すと、乃亜たちスタッフが一斉に駆け寄ってきた。
「絵美梨さん、緋山さんは? 夕べネットでニュースを見て、もう心配で心配で……」
「ありがとう。ごめんね、みんな。緋山は、背中に傷を負ったけど、縫合してもらって命に別状はないわ」
「そうなんですね。でもとにかく絵美梨さんは、緋山さんのそばについていてください」
「でも、仕事が……」
クリスマス目前で、サロンは連日予約でいっぱいだった。
誰一人抜けても大変なことになる。
「こんな時になに言ってるんですか? 絵美梨さんがいなくたって、私たちしっかりやってみせます」
「乃亜ちゃん……」
他のスタッフも、「そうですよ」と頷いた。
「緋山さんは、我々スタッフにとっても大切な人です。絵美梨さん、どうか緋山さんをよろしくお願いします」
「香織ちゃん……」
「それに、ほら。絵美梨さんが気もそぞろで、階段を踏み外したら大変ですよ?」
「京華ちゃん。それもそうね」
「でしょう? ほら、早く行ってください」
皆に背中を押されて出口へと向かう。
最後にもう一度振り返った絵美梨に、スタッフ全員がしっかりと頷いた。
「ここは私たちに任せて、絵美梨さんは早く緋山さんのところへ」
「ええ。ありがとう、みんな」
勇気をもらい、絵美梨はサロンを出ると、タクシーで病院に向かった。
翌朝。
サロンに顔を出すと、乃亜たちスタッフが一斉に駆け寄ってきた。
「絵美梨さん、緋山さんは? 夕べネットでニュースを見て、もう心配で心配で……」
「ありがとう。ごめんね、みんな。緋山は、背中に傷を負ったけど、縫合してもらって命に別状はないわ」
「そうなんですね。でもとにかく絵美梨さんは、緋山さんのそばについていてください」
「でも、仕事が……」
クリスマス目前で、サロンは連日予約でいっぱいだった。
誰一人抜けても大変なことになる。
「こんな時になに言ってるんですか? 絵美梨さんがいなくたって、私たちしっかりやってみせます」
「乃亜ちゃん……」
他のスタッフも、「そうですよ」と頷いた。
「緋山さんは、我々スタッフにとっても大切な人です。絵美梨さん、どうか緋山さんをよろしくお願いします」
「香織ちゃん……」
「それに、ほら。絵美梨さんが気もそぞろで、階段を踏み外したら大変ですよ?」
「京華ちゃん。それもそうね」
「でしょう? ほら、早く行ってください」
皆に背中を押されて出口へと向かう。
最後にもう一度振り返った絵美梨に、スタッフ全員がしっかりと頷いた。
「ここは私たちに任せて、絵美梨さんは早く緋山さんのところへ」
「ええ。ありがとう、みんな」
勇気をもらい、絵美梨はサロンを出ると、タクシーで病院に向かった。