俺が好きなのは、お前だ。~男友達の積年の片想い相手はわたしでした~
とりあえず、丈一郎にできることはなさそうなので、リビングに戻り、テレビを再び点ける。といっても、リビングにまで泣き声が聞こえてきて、音楽を聴くどころではなかった。
ひとりきりだった四ヶ月間を思い返す。あれは、天国だった。
自分で掃除洗濯をしなきゃならないのは面倒だった。綾乃の作る手作りの弁当や夕飯も恋しかった。でも、普段の食事がカップラーメンやコンビニの弁当でも、たまに仕事帰りにラーメンなんか食べると非常に美味しく感じられた。それに、仕事に支障が出ない範囲で、いくらでも夜更かしができたし、好きなサッカーもライブもいくらでも見られた。ご飯を食べながら片手でゲームもできた。リビングで煙草も吸った。いずれも、綾乃が一緒だと注意された事項だ。
「あーあ」赤子の泣き声に負けじと、丈一郎は声を張った。「なんで、こうなっちゃったんだろうなあ!」
丈一郎の考えでは、母親は常に笑顔で、喜んで子どもの世話をする。そういうものじゃ、なかったのか……?
いま見る綾乃は、丈一郎の知る綾乃とはまるで別人だ。丈一郎は、戸惑いを、隠せない。
ひとりきりだった四ヶ月間を思い返す。あれは、天国だった。
自分で掃除洗濯をしなきゃならないのは面倒だった。綾乃の作る手作りの弁当や夕飯も恋しかった。でも、普段の食事がカップラーメンやコンビニの弁当でも、たまに仕事帰りにラーメンなんか食べると非常に美味しく感じられた。それに、仕事に支障が出ない範囲で、いくらでも夜更かしができたし、好きなサッカーもライブもいくらでも見られた。ご飯を食べながら片手でゲームもできた。リビングで煙草も吸った。いずれも、綾乃が一緒だと注意された事項だ。
「あーあ」赤子の泣き声に負けじと、丈一郎は声を張った。「なんで、こうなっちゃったんだろうなあ!」
丈一郎の考えでは、母親は常に笑顔で、喜んで子どもの世話をする。そういうものじゃ、なかったのか……?
いま見る綾乃は、丈一郎の知る綾乃とはまるで別人だ。丈一郎は、戸惑いを、隠せない。