Sign & Attraction


「雄太…」



優花さんとの会話を終え、雄太が1人になったのを確認してからゆっくりと近付き声をかける。


「おかえり。」


そう言って雄太が優しく微笑んでくれた事にすごく安心して思わず雄太の胸に飛び込みそうになったのを必死に抑えて私もニコッと微笑む。



「疲れてない?」


「うん、大丈夫。」


何で雄太がそう聞いてくるのかと言うと、私達は同棲する事になり朝からいくつかの物件を回ったから。


きっかけは結婚を前提に付き合っているのもあるけど、お互い夜勤のある仕事でなかなか会えない事も多いからと雄太が提案してくれた事だった。



優花さんに会ったのはびっくりしたけど、優花さんの気持ちも聞く事ができて、(たまたまだけど)これはこれで良かったのかな…


そう思いながら私達はお店を後にする。


本当はあの場面を見た時、出て行った方が良いかと一瞬迷ったし、今だって雄太に「さっき見たよ」って言おうか迷った。


言わない選択をしたのは喧嘩を避けたいからとかじゃなく、ちゃんと分かってるから。

そう言うとちょっと偉そうかもしれないけど、それだけ雄太を信じてるからだと思う

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