第4部 夜明けが世界を染めるころ、悪意の見える伯爵令嬢は王子の執着から逃れられない
ふと視線を向けると、テオとユリアが――なぜか異様に盛り上がっていた。
嫌な予感しかしない。
すると、
「ティアナ様の魅力を、私がプレゼンいたしますわ!」
「うん、お願い!」
テオがウキウキと身を乗り出す。
完全にノリノリだ。
「まずはこちらですわ!」
ユリアはスケッチブックを取り出し、勢いよく開いた。
「私とお嬢様が出会ったとき――
7歳とは思えないほど可憐で、ピンクのドレスが本当にお似合いでしたの!」
(まてまて、なんだそれは……!)
「そしてこちら。8歳のお茶会のときですわ!」
ページがめくられる。
「髪型は三つ編み、淡いグリーンのドレス。
まるで新緑の妖精のようでした!」
ユリアはうっとりと語り、テオはなぜか真剣に頷いている。
「あの……ユリア?
それは、いったい……?」
恐る恐る尋ねると、
「こちらは、私がティアナ様との一瞬一瞬を記録したものになりますの!」
胸を張って堂々と言い切った。
「……ちょっと、見せて」
受け取った瞬間、背後から気配が増える。
いつの間にかセナ、アレン、ロベルトまで覗き込んでいた。
「すごーい! よく描けてますね!」
「ほんとだな!」
アレンとロベルトが素直に感嘆の声を上げる。
「……懐かしいな」
セナまでしみじみと言った。
――ページ数、多すぎ。
しかも、絵がやたら上手い。
表情も仕草も、妙にリアルで、当時の空気まで蘇るほどだ。
そして。
(……私、こんなこと言ってたっけ)
何気なく呟いたはずの言葉まで、
一字一句、丁寧に書き留められている。
「……うん」
「こわっ!!!」
思わず叫んでしまった。
「いずれ――
ティアナ様の生き様を、本にするのが夢ですわ」
ユリアはうっとりと語る。
「それ、俺ほしい!」
テオがビシッと手を挙げた。
「いや、ほんとやめて!!」
私の声が響き、周囲に笑い声が溢れた。
嫌な予感しかしない。
すると、
「ティアナ様の魅力を、私がプレゼンいたしますわ!」
「うん、お願い!」
テオがウキウキと身を乗り出す。
完全にノリノリだ。
「まずはこちらですわ!」
ユリアはスケッチブックを取り出し、勢いよく開いた。
「私とお嬢様が出会ったとき――
7歳とは思えないほど可憐で、ピンクのドレスが本当にお似合いでしたの!」
(まてまて、なんだそれは……!)
「そしてこちら。8歳のお茶会のときですわ!」
ページがめくられる。
「髪型は三つ編み、淡いグリーンのドレス。
まるで新緑の妖精のようでした!」
ユリアはうっとりと語り、テオはなぜか真剣に頷いている。
「あの……ユリア?
それは、いったい……?」
恐る恐る尋ねると、
「こちらは、私がティアナ様との一瞬一瞬を記録したものになりますの!」
胸を張って堂々と言い切った。
「……ちょっと、見せて」
受け取った瞬間、背後から気配が増える。
いつの間にかセナ、アレン、ロベルトまで覗き込んでいた。
「すごーい! よく描けてますね!」
「ほんとだな!」
アレンとロベルトが素直に感嘆の声を上げる。
「……懐かしいな」
セナまでしみじみと言った。
――ページ数、多すぎ。
しかも、絵がやたら上手い。
表情も仕草も、妙にリアルで、当時の空気まで蘇るほどだ。
そして。
(……私、こんなこと言ってたっけ)
何気なく呟いたはずの言葉まで、
一字一句、丁寧に書き留められている。
「……うん」
「こわっ!!!」
思わず叫んでしまった。
「いずれ――
ティアナ様の生き様を、本にするのが夢ですわ」
ユリアはうっとりと語る。
「それ、俺ほしい!」
テオがビシッと手を挙げた。
「いや、ほんとやめて!!」
私の声が響き、周囲に笑い声が溢れた。