第4部 夜明けが世界を染めるころ、悪意の見える伯爵令嬢は王子の執着から逃れられない
木の上から、ダンスの授業を見下ろしていた。
あいつがいる。
……お嬢さまをこんな場所に連れてきた張本人。
あいつがいなければ、お嬢さまは苦しまなかった。
そう思うだけで胸の奥がざわつく。
無駄にきらきらして、周りに人を集めて。
そういうところが気に入らない。
その横にレイもいた。
あの鋭い眼鏡越しに、こっちを一瞬だけ見た。
気づかれてる。
でも何も言わないのは、俺が“まだ”動く気がないと分かっているからだろう。
…今のところは。
あいつがお嬢さまの手を取るのかと思った瞬間、
別の女が割り込んだ。
余計なことを。
お嬢さまはレイの方へ歩いていく。
その瞬間の王子の顔。
あれは、妬いてる。
そりゃそうだ。
あんたがさっさと手を取らないから。
「バカだなぁ」
思わず声がでる。
あいつがいる。
……お嬢さまをこんな場所に連れてきた張本人。
あいつがいなければ、お嬢さまは苦しまなかった。
そう思うだけで胸の奥がざわつく。
無駄にきらきらして、周りに人を集めて。
そういうところが気に入らない。
その横にレイもいた。
あの鋭い眼鏡越しに、こっちを一瞬だけ見た。
気づかれてる。
でも何も言わないのは、俺が“まだ”動く気がないと分かっているからだろう。
…今のところは。
あいつがお嬢さまの手を取るのかと思った瞬間、
別の女が割り込んだ。
余計なことを。
お嬢さまはレイの方へ歩いていく。
その瞬間の王子の顔。
あれは、妬いてる。
そりゃそうだ。
あんたがさっさと手を取らないから。
「バカだなぁ」
思わず声がでる。