完璧王子×天然お嬢様~政略結婚のお相手は、喧嘩も強いんです~
壁にかけられた絵を見て、少し不安になる。
でも、迷ってるなんて思われたら恥ずかしい。
大丈夫、大丈夫……。
私は小さく頷いた。
もう一回右に曲がればいいんだよね?
角を曲がったら、その先に一つの扉があった。
「ここかな?」
ダイニングにしては少し静かだけど……
でももう夕食の時間だ、誰かいるかもしれない。
私はそっと扉を開けた。
「失礼します……」
部屋に足を踏み入れた瞬間、思わず息を呑む。
この部屋も広い……そして、綺麗。
本棚や机、ソファが整然と並んでいる。
「……ダイニングじゃない」
どう見ても違う……誰かの部屋だ。
「はぁ。どうしよう……」
私は慌てて扉を閉めた。
その時……廊下から足音が聞こえた。
近づいてくる。
え……!?
誰か来る!ここにいたらまずい!
私は慌てて部屋の奥を見る。
大きな本棚、カーテン、机。
どこか……!
足音がすぐそこまで来る。
私はとっさに本棚の陰に身を隠した。
次の瞬間……扉が開いた。