きみが春なら
「ごちそうさん。美味かった」
二つのおにぎりはあっという間に無くなった。ぱんぱん、と手を払う。
「じゃあ。そろそろ戻るね」
「ああ」
おやすみを言いあった後、君はまた背伸びして窓に鍵をかける。
俺に手を振りながら廊下を去っていく。
再び壁に寄りかかり、今度は一人きりで夜空を見上げた。東の空に天の川が流れている。
……こんなに不毛な想いもないもんだ。
だって、今までもこれからも。
君はずっと誰かのものだ。
『諦められたら。とっくに国を出てるよ』
あいつの言葉が。王子に抱かれて泣いていた彼女の姿が。
胸に浮かんでは消える。
「……」
立ち竦む俺を真上から月が見ている。
君が、誰を好きでも。
誰が、君を好きでも。
俺は、
……もう。
二つのおにぎりはあっという間に無くなった。ぱんぱん、と手を払う。
「じゃあ。そろそろ戻るね」
「ああ」
おやすみを言いあった後、君はまた背伸びして窓に鍵をかける。
俺に手を振りながら廊下を去っていく。
再び壁に寄りかかり、今度は一人きりで夜空を見上げた。東の空に天の川が流れている。
……こんなに不毛な想いもないもんだ。
だって、今までもこれからも。
君はずっと誰かのものだ。
『諦められたら。とっくに国を出てるよ』
あいつの言葉が。王子に抱かれて泣いていた彼女の姿が。
胸に浮かんでは消える。
「……」
立ち竦む俺を真上から月が見ている。
君が、誰を好きでも。
誰が、君を好きでも。
俺は、
……もう。