きみが春なら
「声かけてくれてありがとう。……助かった」
ボーッとした頭で礼を言うと、ポリーナは目を見開いた。
「どうしちゃったのよ。大丈夫?」
「ああ。大丈夫」
眠りの合間の朧気な記憶。結果的には勘違いだったけど、あの瞬間は確かにハルの存在を感じて。
幸せで。
でも、夢で。
「はぁーあ。調子狂うわ」
勢いよく息を吐いたポリーナは俺に向き直った。
「上手くやんなさいよね。あんた顔だけは良いんだから」
「は?」
「マリナを泣かせた分までね!このプレイボーイ」
俺の額を指で弾き、サッサと歩き出す。
「何なんだ」
意味がわからなかったが、いつもと変わらぬ彼女に少し救われた。
もうすっかり朝になっていた。人々が忙しなく通りを行き交う。
夢の続きなんか引きずって、動き出せないのは俺だけだ。
普段平気な顔して過ごしていたって
ふっと思い出してしまうと、もうダメで。
頭の中ではさっきから優しい笑顔をなぞってばかり。
もう会わないと決めてからの方が、彼女が胸にずっといる気がした。
情けないだろ?
自分でも嫌になるよ、
……ハル。
ボーッとした頭で礼を言うと、ポリーナは目を見開いた。
「どうしちゃったのよ。大丈夫?」
「ああ。大丈夫」
眠りの合間の朧気な記憶。結果的には勘違いだったけど、あの瞬間は確かにハルの存在を感じて。
幸せで。
でも、夢で。
「はぁーあ。調子狂うわ」
勢いよく息を吐いたポリーナは俺に向き直った。
「上手くやんなさいよね。あんた顔だけは良いんだから」
「は?」
「マリナを泣かせた分までね!このプレイボーイ」
俺の額を指で弾き、サッサと歩き出す。
「何なんだ」
意味がわからなかったが、いつもと変わらぬ彼女に少し救われた。
もうすっかり朝になっていた。人々が忙しなく通りを行き交う。
夢の続きなんか引きずって、動き出せないのは俺だけだ。
普段平気な顔して過ごしていたって
ふっと思い出してしまうと、もうダメで。
頭の中ではさっきから優しい笑顔をなぞってばかり。
もう会わないと決めてからの方が、彼女が胸にずっといる気がした。
情けないだろ?
自分でも嫌になるよ、
……ハル。