花束に囲まれた君が残したもの。
ー贈り物ー
「えっと、みんな見てるかな。ツユです。」
「みんなに伝えたいこと沢山あってビデオに残しました!きっとツッキーはガサツだから何年か経ったあとに気づくんだろうなぁ。なんて思ってるけど。」
ビデオは闘病中に彼女が彼女自身で撮ったものだった。僕が何年か後に気づくことまで読まれていた。
「それでも気づいてくれたのなら見てくれるといいな。」
彼女はそう言うと真剣な顔をして話し始めた。
「余命をね、聞かされた時、残りの時間を毎日たくさんの人と笑い合えればそれでいいと思ってた。」
「でもね、あの流星群を見た日、みんなを見ていて、みんな笑顔の裏には何か辛いことだったり迷ってることがあって、そこを蔑ろにしちゃいけないって思った…」
「だからたくさんの困難をみんなで乗り越えることができて本当に良かったと思ってます。ただひとつ…病気だけは乗りこられなかった…。とても悔しいよ。でもね、みんなに囲まれた人生本当に幸せでした。」
「クワ、ギターを手に取ってくれてありがとう、気持ちを叫んでくれてありがとう。病気の話、なかなか言い出せずにごめんね。」
「全く…気ぃばっか遣うんだからよ…」
そう言うクワは大粒の涙を流して泣いていた。
「ハギ、私の気持ちを歌に変えてくれてありがとう。私の変化に気づいてくれてありがとう。嬉しかったよ。」
「ヒマちゃん、沢山頼ってばかりだったね。正直甘えてました。ヒマちゃんの笑顔が大好きだよ。」
「ツユちゃん…私も沢山甘えてたよ…」
ヒマは涙があふれる目を何度も擦っていた。
「シーちゃん、体がこんなんじゃなければハギが入院してた時とかもっと近くにいたかったなって。ごめんね。でもシーちゃんの優しさに救われてました。」
「ツユちゃん、だからヒラくんに付き添うよう頼んでたんでしょ。知ってるよ…全部。優しさに救われたのは私の方だよ…」
シーちゃんは震えながら涙を流して言った。
「ヒラくん、沢山支えてくれてありがとう。でも支えてくれたことを隠さないでよ。みんなとっくに気づいてるよ。」
「いや…」
ヒラが否定しようとするとユリちゃんが話を遮った。
「それはそう思う。シオンと私を仲直りさせてくれたのはヒラのおかげなんだから。コソコソしないで。」
「あ…言わない約束…」
ヒラが僕の方をちらっと見てからボソッと言う。
「知ってたけど…」
僕はすかさず答えた。
「えっあ、そなの…なんだよ…」
ヒラは驚いた顔をしながら照れくさそうに答えた。
「ユリちゃん、はっきりと前向きなことを言ってくれる姿に尊敬してました。山小屋に来てくれてありがとう。」
「…私はこの居場所が好きだよ。」
ユリちゃんはそっと呟いた。
「そしてツッキー。」
僕は構えた。もう既に泣きそうだった。
「辛い時にそばに居てくれた。行動してくれた。感謝してもしきれないことが沢山…私が最期に好きになったのがツッキーで本当に本当に良かった。」
「みんな今までありがとう。これからのみんなの姿を見守ってます。ツユより。」
ビデオが終わり画面が切れる。
「ツユに会いたい……」
僕は思ってたことがついに口に出てしまった。
涙が止まらない。
みんなも涙が止まらなかった。
大人たちが泣く姿に焦っていたのが、ユリちゃんの腕に抱かれたカスミちゃんだった。
カスミちゃんは辺りをきょろきょろ見回したあと、
「ナイナイダメダメ。」
そう言って自分の服の袖でユリちゃんの涙を不器用に拭いた。
「そだね…ママ、大丈夫だからね。」
そう言ってユリちゃんはカスミちゃんを抱きしめるとカスミちゃんはキャッキャと嬉しそうに笑った。
その姿に見てみんな涙を拭った。
僕らは乗り超えていくんだ。
「みんなに伝えたいこと沢山あってビデオに残しました!きっとツッキーはガサツだから何年か経ったあとに気づくんだろうなぁ。なんて思ってるけど。」
ビデオは闘病中に彼女が彼女自身で撮ったものだった。僕が何年か後に気づくことまで読まれていた。
「それでも気づいてくれたのなら見てくれるといいな。」
彼女はそう言うと真剣な顔をして話し始めた。
「余命をね、聞かされた時、残りの時間を毎日たくさんの人と笑い合えればそれでいいと思ってた。」
「でもね、あの流星群を見た日、みんなを見ていて、みんな笑顔の裏には何か辛いことだったり迷ってることがあって、そこを蔑ろにしちゃいけないって思った…」
「だからたくさんの困難をみんなで乗り越えることができて本当に良かったと思ってます。ただひとつ…病気だけは乗りこられなかった…。とても悔しいよ。でもね、みんなに囲まれた人生本当に幸せでした。」
「クワ、ギターを手に取ってくれてありがとう、気持ちを叫んでくれてありがとう。病気の話、なかなか言い出せずにごめんね。」
「全く…気ぃばっか遣うんだからよ…」
そう言うクワは大粒の涙を流して泣いていた。
「ハギ、私の気持ちを歌に変えてくれてありがとう。私の変化に気づいてくれてありがとう。嬉しかったよ。」
「ヒマちゃん、沢山頼ってばかりだったね。正直甘えてました。ヒマちゃんの笑顔が大好きだよ。」
「ツユちゃん…私も沢山甘えてたよ…」
ヒマは涙があふれる目を何度も擦っていた。
「シーちゃん、体がこんなんじゃなければハギが入院してた時とかもっと近くにいたかったなって。ごめんね。でもシーちゃんの優しさに救われてました。」
「ツユちゃん、だからヒラくんに付き添うよう頼んでたんでしょ。知ってるよ…全部。優しさに救われたのは私の方だよ…」
シーちゃんは震えながら涙を流して言った。
「ヒラくん、沢山支えてくれてありがとう。でも支えてくれたことを隠さないでよ。みんなとっくに気づいてるよ。」
「いや…」
ヒラが否定しようとするとユリちゃんが話を遮った。
「それはそう思う。シオンと私を仲直りさせてくれたのはヒラのおかげなんだから。コソコソしないで。」
「あ…言わない約束…」
ヒラが僕の方をちらっと見てからボソッと言う。
「知ってたけど…」
僕はすかさず答えた。
「えっあ、そなの…なんだよ…」
ヒラは驚いた顔をしながら照れくさそうに答えた。
「ユリちゃん、はっきりと前向きなことを言ってくれる姿に尊敬してました。山小屋に来てくれてありがとう。」
「…私はこの居場所が好きだよ。」
ユリちゃんはそっと呟いた。
「そしてツッキー。」
僕は構えた。もう既に泣きそうだった。
「辛い時にそばに居てくれた。行動してくれた。感謝してもしきれないことが沢山…私が最期に好きになったのがツッキーで本当に本当に良かった。」
「みんな今までありがとう。これからのみんなの姿を見守ってます。ツユより。」
ビデオが終わり画面が切れる。
「ツユに会いたい……」
僕は思ってたことがついに口に出てしまった。
涙が止まらない。
みんなも涙が止まらなかった。
大人たちが泣く姿に焦っていたのが、ユリちゃんの腕に抱かれたカスミちゃんだった。
カスミちゃんは辺りをきょろきょろ見回したあと、
「ナイナイダメダメ。」
そう言って自分の服の袖でユリちゃんの涙を不器用に拭いた。
「そだね…ママ、大丈夫だからね。」
そう言ってユリちゃんはカスミちゃんを抱きしめるとカスミちゃんはキャッキャと嬉しそうに笑った。
その姿に見てみんな涙を拭った。
僕らは乗り超えていくんだ。