天才外科医からの求愛〜傷跡ごと甘く癒されて〜
「風見先生?」
「俺、前から光藤さんのことが気になってた。だからキミの名前、知ってたんだ。でも光藤さんには彼氏がいるって聞いてたから、諦めた。今日、あんなことがあったのに告白するって間違っていると思う。だけど今日、光藤さんに伝えなきゃ一生後悔すると思って自分の気持ちを優先した」
うそでしょ。
私は、可愛いわけでも頭が良いわけでもないのに。
風見先生とはほとんど関わりがない。
私のこと、騙そうとしているの?
背中から先生の体温が伝わってくる。
心の底で、どこか怖いって感じてる私がいる。
ディヤだった私が拒否している、そんな感覚だ。
「私のどこを気に入ってくれたんですか?」
先生から抱きしめられ、拒否することもなく素直にそのままの体勢で聞いてみた。
「俺は昔から心のどこかに空洞みたいなものがあるんだ。それが何なのか生まれた時からわからない。パズルの重要なピースがなくなってしまったようなそんな感覚なんだけど。病院で光藤さんをはじめて見た瞬間、そこが埋まった気がして。キミは知らないと思うけれど、病院で会うたびに惹かれていた。一目惚れに近いんだと思う」
私に一目惚れなんてする人なんているんだろうか。
それも、あのハイスペで容姿も完璧な風見先生が、こんな凡人を好きになるなんてありえない。
「よくわかりません」
「俺もよくわからない。だけどキミに惹かれているのは本当だ」
惹かれていると言われても。
私はしばらく恋愛なんてしたくない。
「キミは、《《綺麗》》だ」
耳元で風見先生にそう囁かれ、ドキッと大きく鼓動が鳴った。
優馬に今日、綺麗って言われた時はただ嬉しいって感じただけで、違和感がなかったのに。
風見先生に言われたら思い出してしまう。この言葉、前世でも愛した人に言われたことがあるから。
「イヤ、離して!そんな言葉、信じられるわけないじゃないですか!とりあえず、今日はお世話になりました。失礼します」
私は先生を強引に退け、荷物を持って、逃げるように帰ろうとした。
玄関はどこだろう?
先生の部屋、広くてわからない。
玄関を探していると、うしろから風見先生にハグされた。
「やめてくださいっ!」
「信じてくれるまで、俺は諦めないから」
「えっ」
「とりあえず、もう変なことはしないから落ち着け。夜遅いから、送ってく。俺が嫌ならタクシーを呼ぶ。どっちが良い?一人で帰るって言うなら、ついて行くから」
落ち着けと言われ、深呼吸をしろとも言われた。
その通り、深く息を吸う。
よく考えてみたら風見先生は悪くない。この人はアニル様じゃないんだから。
「すみません。風見先生が私の大嫌いな人に似ているので、つい、拒否反応が出てしまって」
はじめて本音を言えたような気がする。
風見先生は
「だから混乱してたんだな。俺のどこに似てるの?顔?」
先生はまだ私を離してはくれない。
「顔もそうです。あと雰囲気も」
「そっか。何をされたんだ?」
風見先生はうまく質問を重ねてくる。
「言えません」
「わかった。でも、それは《《俺じゃないから》》。俺を見てほしい」
<はい>だなんて、簡単に言えないよ。返事なんてできない。
「俺、前から光藤さんのことが気になってた。だからキミの名前、知ってたんだ。でも光藤さんには彼氏がいるって聞いてたから、諦めた。今日、あんなことがあったのに告白するって間違っていると思う。だけど今日、光藤さんに伝えなきゃ一生後悔すると思って自分の気持ちを優先した」
うそでしょ。
私は、可愛いわけでも頭が良いわけでもないのに。
風見先生とはほとんど関わりがない。
私のこと、騙そうとしているの?
背中から先生の体温が伝わってくる。
心の底で、どこか怖いって感じてる私がいる。
ディヤだった私が拒否している、そんな感覚だ。
「私のどこを気に入ってくれたんですか?」
先生から抱きしめられ、拒否することもなく素直にそのままの体勢で聞いてみた。
「俺は昔から心のどこかに空洞みたいなものがあるんだ。それが何なのか生まれた時からわからない。パズルの重要なピースがなくなってしまったようなそんな感覚なんだけど。病院で光藤さんをはじめて見た瞬間、そこが埋まった気がして。キミは知らないと思うけれど、病院で会うたびに惹かれていた。一目惚れに近いんだと思う」
私に一目惚れなんてする人なんているんだろうか。
それも、あのハイスペで容姿も完璧な風見先生が、こんな凡人を好きになるなんてありえない。
「よくわかりません」
「俺もよくわからない。だけどキミに惹かれているのは本当だ」
惹かれていると言われても。
私はしばらく恋愛なんてしたくない。
「キミは、《《綺麗》》だ」
耳元で風見先生にそう囁かれ、ドキッと大きく鼓動が鳴った。
優馬に今日、綺麗って言われた時はただ嬉しいって感じただけで、違和感がなかったのに。
風見先生に言われたら思い出してしまう。この言葉、前世でも愛した人に言われたことがあるから。
「イヤ、離して!そんな言葉、信じられるわけないじゃないですか!とりあえず、今日はお世話になりました。失礼します」
私は先生を強引に退け、荷物を持って、逃げるように帰ろうとした。
玄関はどこだろう?
先生の部屋、広くてわからない。
玄関を探していると、うしろから風見先生にハグされた。
「やめてくださいっ!」
「信じてくれるまで、俺は諦めないから」
「えっ」
「とりあえず、もう変なことはしないから落ち着け。夜遅いから、送ってく。俺が嫌ならタクシーを呼ぶ。どっちが良い?一人で帰るって言うなら、ついて行くから」
落ち着けと言われ、深呼吸をしろとも言われた。
その通り、深く息を吸う。
よく考えてみたら風見先生は悪くない。この人はアニル様じゃないんだから。
「すみません。風見先生が私の大嫌いな人に似ているので、つい、拒否反応が出てしまって」
はじめて本音を言えたような気がする。
風見先生は
「だから混乱してたんだな。俺のどこに似てるの?顔?」
先生はまだ私を離してはくれない。
「顔もそうです。あと雰囲気も」
「そっか。何をされたんだ?」
風見先生はうまく質問を重ねてくる。
「言えません」
「わかった。でも、それは《《俺じゃないから》》。俺を見てほしい」
<はい>だなんて、簡単に言えないよ。返事なんてできない。