呼べないプール
「……そろそろ、いいだろ」


その声に、意識が引き戻される。


「ああ……そうね」


彼がプールサイドに上がる。

すぐに入口の扉の方に向かって歩き出す。


「……」


プールの底面を蹴る。

清掃の為に張られている水が撥ねる。
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