呼べないプール
戻った先の教室には彼が居る。


「……」


扉を開く音に気付いたのだろう。

彼が、こちらに振り向く。


「よう」

「……ええ」

「何だか久し振りだったな」

「え?」

「今日みたいに顔を合わせるのは」

「……」


それは、プールの清掃の時間中、感じていた事だった。
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