精神障がい、性的違和の知暖が学んだ「真実の愛」と「人生の正解」を目指す道
自分が初めての入院生活の中、閉鎖病棟という閉ざされた世界で、唯一自由になれたのは創作漫画を描いている時間だった。小学生の頃に愛読した少女漫画や国民的アニメから「ロボットの友達」という着想を得て、無心でペンを走らせた。食事や入浴、睡眠、作業療法以外のすべての時間を、自分は物語の世界に捧げた。習った英語で簡単な漫画を描くこともあったし、当時憧れていた、少女が伝説の戦士になるアニメのような内容に変わり、変身したり、世界中の問題を解決したりする創作をした。あるときは、毎日の入院生活で最も楽しみにしていたおやつの時間を、漫画に集中して忘れ、食い意地の面で損をすることもあるほどだった。
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