忘れないまま恋をした
帰り道。

夜の道。

私はまだ少しぼんやりしていた。

「疲れた?」

直哉が聞く。

「ううん」

首を振る。

「優しい人たちだった」

直哉は少し照れた顔をする。

「普通だろ」

でも、

私は思った。

きっとこの人は、

こんな家で育ったんだ。

だから、

あんなに優しいんだ。
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