忘れないまま恋をした
父は続ける。

「正直」

少し言葉を探す。

「最初は心配だった」

「柚がまた傷つくんじゃないかって」

静かな声。

「でも」

直哉を見る。

「ずっと一緒にいてくれたんだろ」

直哉は少し困った顔で笑った。

「…勝手にです」
< 192 / 226 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop