忘れないまま恋をした
葬儀。
通夜。
私は“妻”。

佐藤柚。

現実味がない。

その後の記憶は曖昧だ。

私は受験勉強に逃げた。

机に向かう間だけ、
悲しみが静かになる。

“同じ大学に行く”

それだけを抱いて。

やめたら、本当に終わる気がした。
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