忘れないまま恋をした
家に帰り、颯斗の前に座る。
「好きって言われた」
報告みたいに。
「断ったよ」
ちゃんと拒絶した。
それなのに。
胸の奥が、少しだけ熱い。
“嬉しかった”自分がいる。
最低。
「なんで颯斗じゃないの」
写真に向かって泣く。
「颯斗からの“好き”が欲しいよ」
毎日話しかけてるのに。
何も返ってこない。
もし、あなたが隣にいたら。
私は、こんな感情を知ることもなかった。
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