1945年、君を迎えに行く。
「ねえ。俊太郎の高校って修学旅行どこ?」
「俺?たしか鹿児島。志緒のとこは?」
「うちは北海道だって」
「まじ?うわ、ちょーいいじゃん」
夏休みは明後日から始まるし、2学期は修学旅行と文化祭が待ち受けている。
たぶん学生時代でいちばん楽しいのは高校2年生なんじゃないかとも思う。
「あそこ行くんだよ。知覧にある特攻隊のとこ。資料館?みたいな」
「え…」
「苦手なんだよなあ、俺。ふつーに桜島でいーのにさ。中学のときも広島行っただろ?ああいう資料館って変な神経使うから体力消耗すんだよな」
「…修学旅行だもん。一応は学ぶ行事だからね」
知覧……行くんだ。
それも特攻隊の資料館。
でも、俊太郎。
私はあんたが想像もできない現実を目の前で実際に見てきたよ。