怪異ハンター
校門に近づいてくるひとつの影を見つけて拓と輝は咄嗟に身を潜めた。
出てきたのは新田さんだった。
だけどどこか様子がおかしい。
新田さんが履いているのは上履きで、運動靴は右手に持っているのだ。
しかもその靴はひどく汚れているみたいだ。
新田さんはうつむき、なにかブツブツとつぶやきながら歩いている。
「追いかけよう」
拓は小声でそう言い、新田さんの後を追ったのだった。

☆☆☆

「ねぇ、まだつかないのかな」
学校から出てもう20分は歩いているけれど、新田さんはどんどん先へと進んでいく。
学校の近くの住宅街はとっくに抜けて今は駅の裏側あたりを歩いていた。
< 42 / 120 >

この作品をシェア

pagetop