妊娠しましたが相手に婚約者がいました。今更私が本命? ご冗談を。
俺が声を掛けるとビクッとして紙袋を後ろ手に隠す彼女。俺は反射的に彼女の腕を掴み、紙袋を取り上げた。
中に入っていたのは、母の形見であるトランキルブルーのワンピースと白のアンゴラコートだ。
「真夏ちゃん、ここに来てたの?」
俺の言葉を肯定するように秘書は目を泳がす。
「他には何か受け取った?」
「家の鍵を。真夏さんは、もう会いたくないそうです」
お揃いのイルカのストラップが外された鍵を渡され、怒りが込み上げてくる。
冬城真夏が会社の利益にならないような家庭の子だから、父が俺から遠ざけようと動いていたのではないだろうか。
中に入っていたのは、母の形見であるトランキルブルーのワンピースと白のアンゴラコートだ。
「真夏ちゃん、ここに来てたの?」
俺の言葉を肯定するように秘書は目を泳がす。
「他には何か受け取った?」
「家の鍵を。真夏さんは、もう会いたくないそうです」
お揃いのイルカのストラップが外された鍵を渡され、怒りが込み上げてくる。
冬城真夏が会社の利益にならないような家庭の子だから、父が俺から遠ざけようと動いていたのではないだろうか。