妊娠しましたが相手に婚約者がいました。今更私が本命? ご冗談を。
時計を見ると夜の九時半。想い人であるライ君のガソリンスタンドのバイトは十時までだ。
節目でもある誕生日の今日中には彼の顔が見たい。
窓の外は真っ暗で、粉雪が中庭の池に溶けて消えていく。
私はこの四半世紀、唯一本気の恋をしている男に会いに行く事にした。
「京極さん、私、好きな人がいるんです」
突然、立ち上がった私を彼は呆れたように笑った。
「お前、何か勘違いしてないか? 俺もお前みたいな地味で色気のない女に興味はない」
ストレートな物言いは嫌いじゃない。でも、彼との結婚はあり得ない。私は極道の世界を抜け、好きな人とささやかな幸せを噛み締めるような日々を過ごしたい。
節目でもある誕生日の今日中には彼の顔が見たい。
窓の外は真っ暗で、粉雪が中庭の池に溶けて消えていく。
私はこの四半世紀、唯一本気の恋をしている男に会いに行く事にした。
「京極さん、私、好きな人がいるんです」
突然、立ち上がった私を彼は呆れたように笑った。
「お前、何か勘違いしてないか? 俺もお前みたいな地味で色気のない女に興味はない」
ストレートな物言いは嫌いじゃない。でも、彼との結婚はあり得ない。私は極道の世界を抜け、好きな人とささやかな幸せを噛み締めるような日々を過ごしたい。