妊娠しましたが相手に婚約者がいました。今更私が本命? ご冗談を。
ライ君は新しいシャンパングラスを出し、シャンパンを注いで私に渡して来た。

「私、お酒は飲まないわ」
「もしかして、今、妊娠してたりするの?」
彼が鋭い目つきに変わる。彼にとって私は遊びの相手だったはずだ。清一郎さんに嫉妬しているなんて理不尽極まりない。

私の父、冬城源次郎も女を沢山囲っているが誰にも心を捧げていない。しかし、自分の女が他の男と密通しようものなら半殺しにする。それは、嫉妬心ではなく所有欲で人に向けるものではない。女を物のように扱う男が私は嫌いだ。
(ライ君もそういう男だったって事か⋯⋯)

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