妊娠しましたが相手に婚約者がいました。今更私が本命? ご冗談を。
「渚さん自体が爆弾のような面白い方なのに、その渚さんが爆弾扱いする真夏さんの父親。それは気になりますなあ?」

父は嬉しそうに探りを入れていた。彼女の出自を考えれば、内閣総理大臣、警視総監、検事総長とだって繋がりを持てる。
ただでさえ、政財界で力を持つ徳永家の弱みを握っているような爆弾である女。
そして、やはり真夏は極道の娘ではなかった。育った環境以上に、生まれ持った性質が彼女を極道の世界に馴染めなくしている。

「それは身内になってから、お話しします」
手持ちのカードを簡単には見せない冬城源次郎に父は期待の目を向ける。

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