妊娠しましたが相手に婚約者がいました。今更私が本命? ご冗談を。
ビアガーデンのような場所で、モデルのような女の子に囲まれたライ君が映る。右側の茶髪の巻き髪の子はライ君にしなだれかかりながら腕を組んでいた。

「綺麗な子だね。もしかして彼女?」
聞かなければ美しい夢の続きを見られたかもしれないのに、余計なことを聞いてしまい慌てて口を噤む。
そんな私を見て、ライ君はデジタルフォトフレームの電源を切った。

「右側は元彼女かな。とっくに別れたけどね」
「そっか⋯⋯」

何だか気分が少し落ち込んでしまった。私とは全然違うタイプの派手で女性らしい綺麗な子だ。私はライ君にとってワンナイトの相手なのかもしれない。
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