妊娠しましたが相手に婚約者がいました。今更私が本命? ご冗談を。
そのような得体のしれない女に家の鍵を渡す彼が不用心で心配になる。

「涼波食品の三年目の社員、冬城真夏。工場見学のガイドを天職だと思ってる愛社精神旺盛な少し天然な女の子。早瀬ライの恋人」

突然、彼に他己紹介される私。工場見学のガイドは三年目社員までなので来年度からは本社勤務になる。それにしても、彼の前ではしっかりした年上のお姉さんでいたかったのに天然だと思われていたようだ。
(それよりも、こ、恋人!?)

「待って、ライ君良いの? ストーカーを恋人にしちゃってるよ」
焦る私に彼は手を叩いて爆笑し出した。

「じゃあ、今度は俺に真夏ちゃんを追わせて」
「ふ、ふぁい」

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