妊娠しましたが相手に婚約者がいました。今更私が本命? ご冗談を。
扉をノックする音が聞こえると共に、スーツ姿の男性が現れた。スラッとした背に精悍な顔立ち。どこから見てもエリート弁護士にしか見えないヤクザの跡取り、京極清一郎だ。
「看護師さんありがとうございます。ご心配お掛けしました」
退出を促すように物腰柔らかに言った京極さんに看護師さんが頬を染める。
「冬城さん、優しいパートナーにもう心配かけちゃダメよ」
「⋯⋯はい」
私は思わず京極清一郎の顔を見た。私を微笑みながら見つめてくる彼に戸惑ってしまう。彼が私をここまで連れて来てくれたということだろうか。一度しか会っていないお見合い相手にとても親切な方だ。
「看護師さんありがとうございます。ご心配お掛けしました」
退出を促すように物腰柔らかに言った京極さんに看護師さんが頬を染める。
「冬城さん、優しいパートナーにもう心配かけちゃダメよ」
「⋯⋯はい」
私は思わず京極清一郎の顔を見た。私を微笑みながら見つめてくる彼に戸惑ってしまう。彼が私をここまで連れて来てくれたということだろうか。一度しか会っていないお見合い相手にとても親切な方だ。