空を知らない君に贈る唄
***
翌⽇。
澄華は誰かに揺さぶられるような感覚で、意識の底から引き上げられた。
「――華。……澄華!」
⾃分の名前。
はっきりとした声に、反射的に⾝体が跳ねる。
「――っ!」
ガバッと上体を起こすと、視界いっぱいに広がったのは――
にやり、といたずらっぽく笑う、陽⽃の顔だった。
「やっと起きた。」
楽しそうに⽬を細めて、続ける。
「ったく、寝坊だぞ〜?」
⼀瞬、頭が追いつかない。