空を知らない君に贈る唄
早く地上へ⾏きたい気持ちと、まだ順番が来ないもどかしさ。
期待と不安が⼊り混じり、思考が堂々巡りを始めてしまう。
その時――
「わっ!」
不意に背後から声がして、澄華は思わず「っ!?」と短く息を
詰まらせた。
肩がびくりと跳ね、勢いよく振り返る。
そこにいたのは、いたずらっぽい笑みを浮かべた美織と、
隣で呆れたように溜息をつく怜奈だった。
「……びっくりした……」
澄華は胸に⼿を当て、安堵の息を吐きながらそう呟く。