司くんに愛されすぎてる。
#1 あなたはだぁれ?
「かなちゃんっ大きくなったら、僕とケッコンしてくれる?」
「うん!かな、―――くんとケッコンするっ」
色素の薄い大きな目。
抱きしめるとふわっと柔らかい、ちいさなからだ。
「ほんとう!?約束だよ!」
そう言って差し出された、白くて細い頼りない小指。
ひろい砂場と、すべりだい。
みんなが楽しそうに遊んでいる園庭の隅っこ。
指を絡めた瞬間、離れないようにきゅっと強く握られた。
大きな木の下で、わたしは君とやくそくしたの。
「うん、やくそく!」