世界を狭く、想うまで

出会いの春

 高校2年生になって1週間、私は早くも絶望していた。というのも1年生の頃は学年で唯一といっていいほどの平和なクラスで過ごせてストレスが無かったがその平和さも今じゃ夢のような話だ。小学校から始まった学生生活11年目にして初めての学級崩壊を目の当たりにしている。クラスという集団に属している以上このような問題を気にしないということは無理な話で、小さな問題ならどのクラスにも起きるものだ。もちろん今まで私もそういう経験をしてきた。大抵クラス内で起こる問題は学級委員が主力となり丸く収まるようにしてくれて、大半の生徒はそれを眺めることが多いと思うし私も今までは眺める側だった。しかし今回はそうはいかない。新年度3日目、私は学級委員長になってしまった。初日にクラス全体をみて「自分がどうにかしないとこのクラスは確実に終わる。」と感じ立候補した。はじめは副委員長とうまくやればどうにでもできると思っていた。しかしその考えは甘く、副委員長は学級崩壊を加速させるような人物だったのだ。このようなこともあり不安だらけのスタートを切った。
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