ジュエル★バトル ~わたしが水晶の巫子!?~

4.ダイアモンドの約束

「氷よ! わたしに力を貸して!」

 手を突き出して願うと、
 パキパキッと氷がせりあがり、ステージへ向かって氷のジャンプ台ができた。
 勢いよくそこを滑り登って、ジャンプ!
 とんでいる間にスケートのブレードを消して、わたしはガッとステージに着地した。

「ダイアモンド、テルを返してもらうよ!」

 びしっと指を突きつけると、ダイアモンドはテルの顔で邪悪に笑った。

「くく、ハデな登場ごくろうさま」

 ぱちぱちと優雅に拍手をしてみせる。

「では、ここから一対一の勝負といこうか!」

 ダイアモンドは楽しそうに声を上げた。
 そのままネクタイピンをはずし、ぐっと手ににぎりこむ。
 ぱあっと光ったネクタイピンは、
 次の瞬間には美しい銀の(つるぎ)に変わっていた。

 ギュイイイィィィッ!

 甲高い音があたりに響く。
 何? 何の音?

「いくぞ!」

 剣を振りかぶるダイアモンド。
 あわててわたしは「氷盾」と叫んだ。
 目の前に、大きな氷の塊があらわれる。
 そのまま振り下ろされた剣の刃先が、氷に突き刺さった。
 よしっ、これで、氷に食いこんだ剣はつかえなくなるはず。

 ギュイイイッ!  

「なっ……!」

 ギュイイイィィィンッ!

 異音とともに、氷がみるみる切断されていく。
 そんなことって、ある!? 
 どんなに強い金属でも、
 ここまでカンタンに氷の塊を切るなんて、できないはず……!

〈美月、落ち着いて。
あの剣は、ダイアモンドでできている。
ダイアモンドは、宝石の他に、何に使われている? 
この甲高い音は、なんでしているんだと思う?〉

 イリスの声に導かれて、考える。
 ダイアモンド。
 その硬さから使われているのは……、工業用ダイアモンドカッターだ!

「わかった! あれはただの剣じゃないんだね。
チェーンソーみたいに、細かい刃がついていて、それが回ってるから、音がするんだ!」
〈そういうこと!〉

 でも、それってわたしたちの『氷』の能力にとって、
 かなり相性が悪いんじゃないかな? 
 氷を生成しても、すぐに切られてしまう。
 どう対抗すべき……?
 必死で考えを巡らしていた、その時だった。
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