世界一嫌いな男に妻として買われたら、容赦ない溺愛で堕とされました
「この後はバーにでも行くつもりだったが、帰りたいか?」

「バーなんて行ったことありません」

 質問より先に、反射的に答えていた。

「そういう場所は行くなと言われてきました。変な遊びにハマるかもしれないからと。アルコールも控えるようにしているんです。……いくらあなたが慣れているといっても、私にはきっと無理です」

「気が進まないなら、行きたくないと言えばいい。自分を悪者にしないための嘘をだらだら続けられても見苦しいだけだ」

「嘘だなんて」

 嘘つき扱いされたのはこれで二度目だ。

< 139 / 489 >

この作品をシェア

pagetop