世界一嫌いな男に妻として買われたら、容赦ない溺愛で堕とされました
 次はなにが起きるのだろう?と、俺に見られているとも知らず身を乗り出しそうになっている姿を、ぜひ映画の製作スタッフに見せたいものである。

 ――笑わないつまらない女なのだと思っていたのに。

 伝統ある格式高い家の生まれだから、ほかの業界人のように新参者で〝伝統〟がない俺を軽んじているのだろうと。

 俺自身、仕事のために利用したいだけの結婚だったから、彼女にどう思われていようとかまわなかったのだが。

「あ……!」

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