世界一嫌いな男に妻として買われたら、容赦ない溺愛で堕とされました
 それに応える形で蓮司さんもフォローを入れてくれた。意外だったものの、おかげで私の話す内容により説得力が出る。

 彼らが不快感を覚えるポイントがどこなのか、私ほど知っている人間はいない。

 これならそれほど大きな問題にも発展せず、今日を乗り切れると思ったのに――。

「先日も、お嬢さんと映画館に行きまして」

 夫婦仲も良好だという話をしていた時、蓮司さんがなにげなく言ってしまった。

 まずいと思った時にはもう、両親ふたりとも顔をしかめている。

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